2011年10月28日金曜日

about "Pendulum Music" (1968)


Pendulum Music (1968)
for 3 or 4 microphones, amplifiers and loudspeakers

                  

ライヒはPiano Phaseにおいて、
テンポを次第に速くすることによってズレを起こした。
…となれば当然、遅くしてみたらどうか?という発想があらわれるのは自然だった。

Piano Phaseと同じ年に考えられた《Slow Motion Sound》は、
コンセプトだけの作品だったようだ。しかし結果に満足しなかったのか、
ライヒはまたしても作品表から破棄している
(余談だが、ブライアン・イーノの「Three Variations on the Canon in D Major by Johann Pachelbel」(『Discreet Music』(1975)に収録)は同じような発想に基づいている)。

そうした中で、次第にテンポが遅くなっていく自然現象として
「振り子 Pendulum」に注目したのは自然な流れだったのだろう。
テープ作品と違い、人間が参加できることもライヒにとって好ましかったに違いない。

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